日記・・?


by maitamtam
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そのこ

そのこは 祖母や両親に褒められることが何よりも嬉しかった。
長女であったことがそうさせたのか、弟や妹のように自分の思いを上手に言葉で表現できないので、言葉の代わりに喜んでもらえることを一生懸命に考えた。
100点取ることなんてできない子だったので、お願いされることや、褒められることを一生懸命に捜した。

そのこの家庭は、父も母も借金の返済のために昼も夜も月夜の明かりで働いた。
祖母の優しい子守唄 昔々の お話し。
父の器用な指先 カリスマ美容師 お野菜も育ててる。
母は魔法使い どんなものでもピッカピカに輝かせてしまう。
幼いながらも みんなと同じように欲しいものがあった。
けど そのこは 言えなかった。


小学校、春の遠足の日。誰も持っていない買い物籠を下げて出掛けた。
母は、一番お気に入りの買い物籠に自分の持っている一番大切にしている大判のチーフを添えてくれたので、そのこは、誰よりも幸せな気分で出掛けた。


田舎の娘は 時代を知らない
誰よりも 愛されて
誰よりも 幸せな気持ち

みんなに知ってもらいたかった

華やかな友達のお弁当
おにぎりと卵焼きの私のお弁当

お塩が効いていて苦かったっけ・・ ・

砂浜の砂へ潜っていく素足

あたたかかった

お家へ帰って
涙の跡が残ったまま眠っていた顔の前に
もう一つの顔があった
寝言にならない寝言を言ってみようとした のに
目を覚ましてしまった

まだ

電気は点いていなかった



いつも自由な羽根を持っているように見えた 友達が とても羨ましかった

あのころ
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by maitamtam | 2004-11-26 00:00 | おいたち

一枚の絵


絵の具が描きたかったのは 校庭のブランコの横の大きな一本の木だった。
一枚 一枚、 葉っぱさん達は 気持ちよさそうに 揺れていた。
「はじめまして・・ 」と お話しをされてきたのは、少し右寄りの 一番お空に届きそうなところで揺れていた葉っぱさん。
その時 たぶん 私・・ ・ 葉っぱになっちゃったんだと 思う。
校長先生が そ~っと そっと様子を見てた。
いつのまにか絵の具は お話しを聞きながら その大きな木の 一枚の葉っぱさん を描いていた。
てんてんてんてん の中に たった一枚 見えないはずの葉脈が描かれた。
すると、隣りの葉っぱさんが語りかけてきた。
「お日様とお話しをしてみないか? 」
いつのまにか その隣りの葉っぱさんも、そのまた隣りの葉っぱさんも・・ ・
描いた。夢中になって 描いていた。
気付いたら 校長先生は 居なかった。
チャイムは鳴って てんてんてんが 落っこった。
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by maitamtam | 2004-11-10 00:00 | おいたち