日記・・?


by maitamtam
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カテゴリ:おいたち( 7 )

むかしむかし
ちょっと むかしって言うのさ
僕らのお話し

お家は 森の中の1軒屋
窓は 木枠 それでも二重窓
お部屋の真ん中 消えてしまいそうに揺れた灯り
囲炉裏みたいな真ん中には薪ストーブ
その前で
子供にしかできない仕事があった
肩たたき 糸通し 火屋磨き ありがとうが嬉しかった
あったかかったなぁ
あのころ

大きなお釜に えっちらおっちら 汲み上げポンプでお水を汲んで
お釜の下では真っ赤なお顔が 五右衛門さんに熱弁していて
ほどよい頃合いに僕らは呼ばれ
浮いてくる板の上に上手に乗らなくっちゃ火傷するからって緊張しながら
お話しを聞きいて100まで数えて
あったかかったなぁ
あのころ

玄関は南向き
引き戸を開けたら 今ころのそこは雪のトンネル
トンネルの向こうに世界があった
踏んで踏んで
父さんの後ろに母さんがいて母さんの後ろに僕らがいて
都会の道までは気の遠くなるような距離だったけど
毎日毎日 踏んで 踏んでいたらお山ができて
僕らは大将になった気分で学校に通った

あのころ

何でもが楽しかった
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by maitamtam | 2006-02-05 10:14 | おいたち
お爺ちゃんは アイヌ
お母さんは お爺ちゃんの子
あたしは お爺ちゃんの子の子


お爺ちゃんがアイヌなことは小さい時に聞かされていた。
お酒が大好き いつもニコニコ 争いごとが大っ嫌い。
叱られそうになると階段裏のお部屋や二階の奥で ちびりちびり。
今は亡きお爺ちゃん。
だ~い好き !

「生きていくって、とっても楽しい事だね」って言っていたっけ.。
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by maitamtam | 2005-10-28 19:28 | おいたち

かえるのこ

作者 : かえるのこ
昭和40年12月"仲良し"掲載
原作者 : かえる
かえるは かえるのこ のために 今まで持ったこともない筆を手にした。
実のところ
かえるのこは この作品で 鳴くことを覚えた。



初冬


きのう ふった雪、
けさは やんでいる。
銀色に輝く雪、
その平面に ぽっつり ぽっつり あとがある。
今 通ったようなあと、
しゃもじか、
なにかで押したようなあと、
初冬の朝は寒い、
初冬の朝はしずかだ
朝日をうけて、
屋根からしずく、
きょうのつららが また 長くなっていた。

かえるのこ
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by maitamtam | 2005-08-30 00:00 | おいたち

兵蔵さん

兵蔵さんのお顔を 息子さんは知らない
息子さんは知らないのだから お孫さんは全くわからない

お名前は 存じております
この街の 開墾のために入られて
のちに
戦地へと向かわれた御方です
戻られたそうですが
まもなくお亡くなりになられたとのこと
その時 息子さんは3歳でした


息子さんは 兵蔵さんの歳を有に越えまして
思うところの深まりを覚えれ
お仏壇の前に静坐され

お孫さんへ
語り始めようとしたの だけど

お孫さんの胸で つまる





思い出のない 悲しみは
ある筈のない 思い出をかきたてて
無くも 有るのだと
語りを残す


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by maitamtam | 2005-01-10 00:00 | おいたち

そのこ

そのこは 祖母や両親に褒められることが何よりも嬉しかった。
長女であったことがそうさせたのか、弟や妹のように自分の思いを上手に言葉で表現できないので、言葉の代わりに喜んでもらえることを一生懸命に考えた。
100点取ることなんてできない子だったので、お願いされることや、褒められることを一生懸命に捜した。

そのこの家庭は、父も母も借金の返済のために昼も夜も月夜の明かりで働いた。
祖母の優しい子守唄 昔々の お話し。
父の器用な指先 カリスマ美容師 お野菜も育ててる。
母は魔法使い どんなものでもピッカピカに輝かせてしまう。
幼いながらも みんなと同じように欲しいものがあった。
けど そのこは 言えなかった。


小学校、春の遠足の日。誰も持っていない買い物籠を下げて出掛けた。
母は、一番お気に入りの買い物籠に自分の持っている一番大切にしている大判のチーフを添えてくれたので、そのこは、誰よりも幸せな気分で出掛けた。


田舎の娘は 時代を知らない
誰よりも 愛されて
誰よりも 幸せな気持ち

みんなに知ってもらいたかった

華やかな友達のお弁当
おにぎりと卵焼きの私のお弁当

お塩が効いていて苦かったっけ・・ ・

砂浜の砂へ潜っていく素足

あたたかかった

お家へ帰って
涙の跡が残ったまま眠っていた顔の前に
もう一つの顔があった
寝言にならない寝言を言ってみようとした のに
目を覚ましてしまった

まだ

電気は点いていなかった



いつも自由な羽根を持っているように見えた 友達が とても羨ましかった

あのころ
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by maitamtam | 2004-11-26 00:00 | おいたち

一枚の絵


絵の具が描きたかったのは 校庭のブランコの横の大きな一本の木だった。
一枚 一枚、 葉っぱさん達は 気持ちよさそうに 揺れていた。
「はじめまして・・ 」と お話しをされてきたのは、少し右寄りの 一番お空に届きそうなところで揺れていた葉っぱさん。
その時 たぶん 私・・ ・ 葉っぱになっちゃったんだと 思う。
校長先生が そ~っと そっと様子を見てた。
いつのまにか絵の具は お話しを聞きながら その大きな木の 一枚の葉っぱさん を描いていた。
てんてんてんてん の中に たった一枚 見えないはずの葉脈が描かれた。
すると、隣りの葉っぱさんが語りかけてきた。
「お日様とお話しをしてみないか? 」
いつのまにか その隣りの葉っぱさんも、そのまた隣りの葉っぱさんも・・ ・
描いた。夢中になって 描いていた。
気付いたら 校長先生は 居なかった。
チャイムは鳴って てんてんてんが 落っこった。
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by maitamtam | 2004-11-10 00:00 | おいたち

曼陀羅絵巻のように

それは 私の中の悟りのようなものなのかも

小学生の時に こんな事がありました。
「どんな風景でも良いので 風景画を描きなさい。」と言われ 好きなようにスケッチして絵の具の色をおきました。
筆の使い方もよく知らないので 見たまま感じたままを 感覚そのもので仕上げていきました。
私の場合、大半が授業時間内で完成したことは ありません。
ただ、『描けること』が 楽しくって 嬉しくって・・ ・
ある日、下校時間になる前に先生から「この絵を完成させないか?」と言われて残って仕上げることになりました。
机の上 未完成な作品を前に 絵筆は暫く止まったままでした。
やっとのことで思い出した感覚と風景を ひと色 ひと色 落としました。
けれども 完成は 時間に追われて見ていた先生にとって 痺れを切らすほどのものだったようです。とうとう
「あぁ そこはこうした方がいいよ」(ん?)
「こんな風にしたら もっと良くなるよ」(なるほど・・ )
「もう少し早く仕上がらないかなぁ?」(うるさ~い!)
最後は ほとんど 殴り描き の気持ち を見せないように・・ ・ せんせ~できましたぁ~
その絵は どこかの作品展に出されたそうです。

高校生の時には、理系の先生に たまたま描いた一つの詩らしきものへ 少しだけ指導をして戴いたことがありました。ほんの少しだけ・・ ・
じつわ 指導していただきながらも 私の作品は どんどん 穴だらけになっていきました。
そして 心の中に ぽっかり 穴が空いてしまいました。
多分、私の中で崩されたくはない拘りがあったのでしょう。
その作品は 幾人かの目に留まったかもしれない冊子に残されました。
ほんとは、その指導があって違ったものの見方ができるようになった筈なのに・・
あぁ もう 詩は描けない・・ ・


けれども 私の中では 『描きたい』意識が強くなるばかり

私は 表現する事に もっと自由でいたい
私の中で いいなぁ~って 感じることに とても素直でいたい
周りの何かを意識しながらも
そのことで ゆらゆらと 揺れながら・・ ・も ・・


いいぢゃない 素直であれば

私の中で


曼陀羅絵巻の ように
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by maitamtam | 2004-10-13 00:00 | おいたち